この記事を読むとわかること
・フリーランスの代表的な案件受注方法
・フリーランスへの転向の流れ
・転向する前にやっておくべき準備
現在会社員として働いている方の中には、フリーランス転向を検討しており、情報収集をされているかたが多くいらっしゃると思います。
ただ、フリーランス転向を考え始めたばかりのころは、
「フリーランスにはどうやってなるの?」
「フリーランスには憧れるけど、自分にもなれるかな…」
「フリーランスになることは決めたけど、何から準備を進めればいいかわからない」
といろんな悩みがあるとおもいます。
やるべきことをきちんと把握して、しっかり準備しておかないと、フリーランスになってから「こんなはずじゃなかったのに・・・」と後悔してしまうことになるかもしれません。
そこで今回の記事では、そんな後悔を皆さんにさせないように、
フリーランスになるための具体的な流れ と 転向する前にやっておくべき準備 について時系列順に紹介していこうと思います。
ぜひ参考にしていただけばと思います。
転向を検討し始めたときにまずやること
フリーランスに転向するかどうかを検討する際は、
- そもそもフリーランスとしてやっていけるのか
- フリーランスになるとしたら、どのような業種・スキルで戦っていくのか
- 案件の受注方法はどうするか
を明確にしていき、フリーランスとして活動していくかどうかを判断する必要があります。
では、具体的にどうやって判断していくかを説明していきましょう。
スキルの棚卸しをしよう
フリーランスとして活動していくかどうかを判断するために、まずは 自身のスキルを棚卸しすること が重要です。具体的には以下のような情報を整理してスキルシート化しておくとよいでしょう。
- 会社員時代に参加した案件の概要
- 案件の規模(案件の人数や使用サービスのユーザ数など)
- 案件における自身の役割、実績
- 得意な分野や業務内容
これにより、自分がどのような仕事に対応できるのかを明確にでき、フリーランスに転向する場合は、営業時のアピールポイントにもなっていきます。
ここで棚卸ししたスキル情報をもとに、
フリーランスとしてやっていける力があるか
フリーランスになる場合はどのような仕事を選び、今後どのようなスキルを身に着けていくべきか
を判断していきましょう。
クラウドソーシングサービスに登録してみる
続いて、フリーランスとして実際に働いていくとしたら、どんな案件を受注して、自分はどんな成果をあげていけばよいのかを理解していきましょう。
フリーランスとして案件を受注する場合、代表的な方法として、クラウドソーシングサービスを活用する方法 があります。
クラウドソーシングとは、インターネットを介して業務を依頼するビジネス形態のことで、企業や個人がインターネット上で不特定多数の人に業務を依頼するビジネス形態になります。
クラウドソーシングの案件情報が集まる大手クラウドソーシングサイトには、多くの案件情報が掲載されており無料で登録可能です。登録して案件を検索してみることで、
- どのような仕事があるか
- 自分のスキルで対応できそうか
など実際の案件情報を見ながら、イメージアップすることに繋がります。
まずは登録してみて、どのような案件があるか知るところから始めてみるのがいいでしょう。
エージェントサービスに登録してみる
案件獲得のもう1つの方法として、エージェントサービスの利用 があります。
エージェントサービスは、営業活動や案件獲得契約の手続きを担ってくれるサービスで、利用することで以下のようなメリットがあります。
・キャリアの相談ができ、希望した案件を提案してくれる
・エンジニアが不慣れな営業活動 / 契約周りの事務作業を一任できる
・案件対応やスキルアップに集中できる
これからフリーランスになろうとしている人の多くは、そもそも案件が獲得できるかどうか不安ですよね…
そんな不安を解消するためにも、まずはエージェントサービスに利用し、まずはカウンセリングだけでも受けてみることをおススメします!
- 具体的な案件の紹介や、受注できそうな案件の報酬金額
- フリーランスの契約関連について
- フリーランスとして仕事する上で成功するための方法や注意点
- キャリア相談
などが聞けるので、フリーランスとして自分が働いている姿をよりイメージアップできるようになるはずです。
登録することで、エージェントが保有している案件情報をみることもできますので、まずはフリーランスのエージェントサイトに登録してみることをおススメします。
数あるエージェントサイトの中から、おすすめエージェントサイト2つを紹介します。無料会員登録をするだけで非公開案件を含めた全案件を確認できるようになるので、どんな案件があるかを詳細にイメージしたい方は、是非ご覧になってください。
エージェントサービスを利用するメリットを具体的に知りたい方
以下の記事で詳細に解説していますので、気になる方は合わせてご覧ください。
フリーランス転向するかどうかを判断しよう
ここまでの内容で、
- 自分はエンジニアとして何ができるのか
- フリーランスは実際にどのような案件を対応しているのか
- 実際の案件は自分自身で対応可能か、フリーランスとしてやっていけそうか
が見えてきたと思います。
自分にはスキルがまだ足りていないと感じた方は、↑の内容を踏まえて自分に足りない点をスキルアップしていきましょう。
また、フリーランスに転向する決心を決めた方は、紹介した「大手クラウドソーシングサイト」や「フリーランスエージェントサービス」を活用して案件を受注しましょう。
案件を獲得したらフリーランス転向までに準備をすませておこう
案件を獲得することができたら、転向までの期間に、しっかりと準備を進めていきましょう。
準備をしっかりしておけば、フリーランス転向後にスタートダッシュを決めることができます。
ローン契約やクレジットカード作成しておこう
フリーランスになると、ローン等の審査が圧倒的に通りにくくなります。
その中でも住宅ローンはさらに困難で、住宅ローンは、過去3年の所得が一つの目安と言われています。
開業初年度で実績がないと住宅ローンを提供する側も判断が難しくなるため、審査のハードルはかなり高くなります。
そのため、ローンやクレジットカード契約・賃貸引っ越しを検討している人は退職する前に済ませておくこと をおススメします。
スキルアップの習慣を身に着けよう
フリーランスとして長く活動していくためには、同業者との争いに負けずに継続した案件受注ができるよう、スキルアップしつづけることが必要不可欠になります。
スキルアップの習慣がついていない状態で、フリーランスとしての活動を開始してしまうと、本業が忙しくなってしまい、さらに自己研鑽を行えなくなり、どんどん先細りしてしまうリスクもあります。
フリーランスとして長く活動していくためにも、転向前から スキルアップの習得をつける ようにしましょう。
- 書籍を購入して読む
- 資格を取得する
- 最新技術が学べるセミナーや勉強会に参加する
- Webサイトを見て独学する
など自分にあったスキルアップ方法を見つけ、フリーランス転向のスタートダッシュを決めましょう。
会計ソフトを導入しよう
フリーランスになると、所得税を自分で計算して納税するために、確定申告が必要です。
そのためには、日々帳簿付けをしたり、収支の計算や経費の管理、確定申告時は申告書の作成が必要となり、フリーランスなりたては特に慣れない作業で、とても手間と時間のかかる作業です。
これらを一気に簡略化するために 『確定申告ソフト freee会計』を導入しておく とよいでしょう。
freee会計には以下のような機能が備わっており、会計業務をとても簡略化することができます。
・銀行口座やクレジットカードを同期して、帳簿を自動入力してくれる
・質問に回答するだけで、登録した帳簿をもとに確定申告書を自動作成してくれる
・青色申告承認申請書にも対応
・マイナンバーカードがあれば、書類提出まで全てオンラインで完結
早いうちに会計ソフトを導入しておくことで、確定申告タイミングで焦らずスムーズにこなすことができますので、ぜひ導入を検討してみてください。
登録は以下からできますので、是非ご活用ください。
節税の知識をつけよう
会社員時代は給与天引きだったため、フリーランスになって初めて自分自身で納税すると、税金ってこんなに高いのか、、と感じることがとても多いです。
もちろん税金は正しく納付する必要がありますが、節税の知識をつける ことで、収める税金を少なくすることは可能です。
色々な節税対策はありますが、ここではおススメの2つを紹介します。
1. iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDecoとは、簡単に説明すると
「自分で資産を運用して老後資金を積み立てる年金制度」で、
以下のような仕組みとなります。
- 毎月掛け金を積立する
- 運用商品の選択し投資・運用する
- 60歳以降、積み立てた資金を受け取る
節税効果としては、
- 掛け金は課税所得から差し引けるため、所得税を軽減できる
- 資金を受け取る際も控除があるため、税負担が軽減できる
といった効果があります。
税制優遇を受けながら、老後の資金をコツコツ貯めることができ、退職金がなく老後に不安が出るフリーランスとしては、利用することでメリットがたくさんあるありがたい制度になっています。
2. ふるさと納税を利用する
ふるさと納税は、以下のような仕組みとなります。
- 自分が選んだ自治体に寄附をする
- 寄附金額から2,000円を差し引いた全額が所得税・住民税から控除される
- 寄附先の自治体からは、特産品などの返礼品が受け取れる
厳密には、翌年納付する税金を前倒ししている形になっているので、節税ではないのですが、実質2,000円の自己負担で返礼品が受け取れるため、利用すればするほど得をする制度になっています。
ぜひ活用しましょう。
開業届・青色承認申請書を出そう
フリーランスとして独立したら、税務署に開業届を提出しましょう。
また、開業届と一緒に 青色申告承認申請書 も提出することをおすすめします。
青色申告は、税金面でのメリットが大きいので、基本的には合わせて申請するようにしましょう。
前述した会計ソフトを導入していれば、青色申告による確定申告も簡単に行うことができますので安心です!
まとめ
以上、フリーランスになるための具体的な流れ と 転向する前にやっておくべき準備 を紹介しました。
フリーランス転向は、人生の大きな転機になります。
きちんとした準備もなくフリーランス転向してしまうと、予想もできない後悔に繋がってしまうかもしれません。
せっかく勇気を出して人生を変えようとしているのですから、それが良きものになるように、しっかりと準備をしてから望んでください。
本記事を参考にしていただくことで、みなさまのフリーランス転向が、人生をより豊かにするための第一歩に繋がることを祈っています!
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